これをネタにいじられる
議員になる前に市議会を傍聴した時に、
聞いていて何を質問しているのかわからない議員がいた。
その後、私が議員になってからも、
何を質問しているのかわからない議員や
聞いていて椅子からずり落ちそうになるような見識をさらす議員、
昔の話しを引き合いに出しながら、その昔話だけで終わる議員など
様々な人がいた。
どれもこれもその議員のスタイルや味だと言えば、まるくおさまりそうだが、
時に、聞いていて耐えられない発言をする人もいて、
何度か言い争いをしたこともある。
それも公けの会議の最中に。
呆気にとられながら聞いている若手議員らからは
これをネタにいじられるが、
許せない時はいてもたってもいられない。
議会が終わってから注意すればいいのかもしれないが、
いずれまた同じ発言を繰り返すのではと思うと、
ここで言っておかないと、この人にとっても良いことではないと、
勝手な言い訳を自分の中でこしらえて、手を上げる。
この手を上げるまでの、溜めが長ければ長いほど、
出てくる言葉が震えて裏返ってしまうが、
そんなのおかまいなく、言わなければならないことを、
その後、問題にならない程度に、
できるだけ固有名詞を使わずに、言い切る。
言い終わるとしばらく議会は重たい空気になるが、そんなことは気にしない。
間違った事は言っていないという自信があるので涼しい顔をしている。
こうしたこともあって、議会と行政職員の間では
「たまにキレるこわい人」と思われている。