苦い経験 有珠善光寺自然公園
以前、有珠善光寺自然公園を巡り、住民の対立が起きたことがあった。
有珠山噴火で影響を受けた有珠地区には
噴火見舞金などの基金があって、それを有珠地域の振興策に使うことになった。
住民からの要望は有珠善光寺自然公園の古くなった遊具を撤去し、
エリア内の一部をパークゴルフ場にして、多くの人が訪れる自然公園に整備するものだった。
個人的には自然公園は自然公園として維持していけたらと思っていたが、
そもそも自然公園の所有者は有珠善光寺であり、
このお寺の関係者の意見が「パークゴルフ場」であるなら、
それを後押しするしかないとの立場をとった。
もしこれが市の所有であれば他の提案もできたが、
お寺のものを他人がとやかくは言えない。
まして有珠のことは有珠の皆さんで決めるものだと。
一般質問でもこうした立場で意見を述べ推進を促したが、
結局この案は頓挫し、
その後メロン街道の真ん中にパークゴルフ場は作られることになった。
この一連の流れの中で、
私の発言は何十枚もコピーされ、
多くの住民に配布された。
自然公園を壊すことに同意した議員としてバッシングを浴びた。
そんな文章が配布されているのを知った時は背筋がぞっとした。
有珠善光寺の関係者からは慰めて頂いたが、
とある支援者はこれをきっかけに離れていった。
苦い経験だった。
そんな有珠善光寺自然公園だが、
伊達の宝であり観光資源としても大事な所なので
これからも地域の皆さんと共に守っていきたい。